中庸への回帰

ベンチャーキャピタリスト/山家 創(やんべ そう)のブログです。

2019年上半期に読んだ本

2019年の上半期に読んだ本は16冊でした。 キャピタリストの役割を考える ファシリテーションの教科書: 組織を活性化させるコミュニケーションとリーダーシップ 取締役会の仕事 経営者になる 経営者を育てる これからの地域とお金のあり方を考える 地域金融復…

米VC:Lux Capitalから読むトレンド

昨年に記事を見てからずっと気になっていたLux Capital。forbesjapan.com Lux Capitalの創業者、ジョッシュ・ウルフは異色のベンチャーキャピタリストだ。彼は約20年のキャリアの大半を、他のVCが敬遠するようなリスクの高いハードテックに投資をして成功を…

Yahoo!ファイナンスの企業情報「特色」欄に、どんな書かれ方をするか。

支援先のベンチャーと会話してて、ふと「Yahoo!ファイナンスの企業情報『特色』欄にどんな書かれ方ををするか(したいか)って、ビジョン策定や資本政策、IR戦略なんかに役立つのでは?」と思い立った。 例えば、こんな感じ。(目に付いた会社をランダムにピ…

まとめ:「研究開発型ベンチャー投資」で意識すべき直近の実績や技術ロードマップ

仕事がてら、直近のベンチャー投資や技術ロードマップを調査したので、せっかくなのでまとめておく。 研究開発型ベンチャーに投資をするVCやキャピタリストとして意識すべきことを重点的に。 ベンチャー白書2016(一般社団法人ベンチャーエンタープライズセ…

「研究開発型ベンチャーにおいて、知財戦略は重要である」の真意を理解するための二冊

「研究開発型ベンチャーにおいて、知財戦略は重要である」 誰も否定することのない、もはや使い古された言葉と言っても過言ではないくらい、至るところでこの標語を耳にする。下町ロケットのモデルとして有名になった弁護士の鮫島先生ほか、多くの諸先輩方・…

東北にベンチャーをつくることの意味

ある日のつぶやき 先日、「東北にベンチャーをつくる」ことについて、一連のツイートをした。割と自分の本音を表現できた気がするので、全て紹介したい。「東北(広く言えば地方)にベンチャーを生み出すことに命を賭ける人」というのが自然に僕のブランディ…

キャピタリストは可能性を“探る”のではなく“感じる”のだと思う。

最近、ベンチャー・キャピタリストである自分の課題として強く意識することがある。 それは、投資判断・投資意思決定の遅さだ。 以前にブログで書いた「ベンチャーキャピタリストに求められる意思決定とは?」では、投資しないという意思決定の重要性を述べ…

まずは、5年後に生き残る大学発ベンチャーを目指して

先日、文科省主催の『大学発ベンチャー創出シンポジウム』に参加してきた。 産業革新機構の志賀CEOをはじめ、大学発ベンチャー界隈では名だたる方々が登壇する、なかなか勉強になるシンポジウムであった。シンポジウムの感想を含めて、簡単に「大学発ベンチ…

ざっと「STEM」を知るなら『AI時代の人生戦略』と『日経テクノロジー展望2017 世界を変える100の技術』

ベンチャーキャピタリストという仕事柄「STEM」は必須である。 今年の目標の一つも、この「STEM」の知見を増やすことだ。 そんな「STEM」をざっと知りたいときにオススメの二冊を紹介する。AI時代の人生戦略 「STEAM」が最強の武器である (SB新書)作…

明日から憂鬱な飲み会がなくなるかもしれない『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』

「昔の友だちとなら本当の自分を出せるけど、会社は別だから」 「本当の自分を分かってくれるのは、家族だけ」 「別に新しい人と付き合わなくてもいいし」人間関係で悩む人は多い。 なぜ、人間関係がうまくいかないのか?「結局、あなたの心が冷めているから…

2017年の抱負と目標

謹賀新年 あけましておめでとうございます。 今年最初のブログ更新は、2017年の抱負と目標についてです。 2017年の抱負 2017年は、より強く、大きくなるをテーマに、仕事にプライベートに邁進していきたいと思います。 武道の世界なんかでは「心・技・体」と…

キャピタリスト必読書「ベンチャー企業の法務AtoZ(中央経済社)」

いまやベンチャー企業のための法務、税務会計などプロフェッショナル・サービスの第一人者の呼び声高いAZX Professionals Group。 そのAZXがベンチャー企業のための法務を分かりやすく、かつ網羅的に示した渾身の一冊です。ベンチャー・キャピタリスト必読書…

自己分析

ブログを継続できない自分。。 久しぶりにブログを更新します。「一週間で3記事更新する」ことを目標にブログを開設してまだ三か月。。早くも挫折です。 昔から三日坊主というか、飽き性で自分に甘い性格なので、物事の継続性がありません。これは自分の「性…

研究開発型ベンチャーこそプロモーションが重要という話。

「研究開発型ベンチャー」と聞いて、最初に思い浮かぶ会社はどこか? こう聞かれて、さて皆さんは何と答えるでしょうか?僕は、慶応義塾大発ベンチャーのスパイバー社を思い浮かべました。www.spiber.jp人工合成クモ糸を繊維として活用しようとする当社は、…

「国のために死ねるか(文春新書)」

国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動 (文春新書)作者: 伊藤祐靖出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/07/21メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見る まず感想 読後感というんでしょうか、読み終わったあとにぼんやり頭をよ…

ベンチャーキャピタリストって、別に群れてるわけじゃないですよね?

ベンチャーキャピタリストに求められる要件(経験、スキルなど)があるとすれば、その一つに「人脈・ネットワーク」をあげる関係者は多いのではないでしょうか。投資先であるベンチャー企業のDDやベンチャー支援において、その業界や技術に専門性を有する人…

ベンチャーキャピタリストに求められる意思決定とは?

先日、米ベンチャーのセラノスに関して、シリコンバレーの内情をよくご存知な渡辺千賀さんの記事を拝読しました。(お会いしたことはありませんが。。) 非常に参考になり、いろいろ考えることがあったのでまとめます。 キャピタリストによるリファレンス 一…

人間ドックを調べる

予防医療として人間ドックをもっと普及、進化させなければいけないなと個人的に関心を持ってるのですが、じゃあ人間ドックの現状ってどうなの?を調べてみました。 人間ドックの現況‐2015年‐ 日本人間ドック学会が毎年発表している「人間ドックの現況」につ…

30歳を過ぎて自分の性格は変えられるのか?

皆さんも「自分の○○な性格を変えたい」と思ったことがあるのではないでしょうか。 例えば、僕ならばこういう性格を変えたい。 議論や揉め事を避ける性格 率直な物言いを避ける性格 他人に遠慮がちな性格 他人に嫌われることを避ける性格 などなど。 30歳を過…

オムロン血圧計の歴史

先日、ある展示会でオムロンの講演を聞いたのですが、面白かったのでご紹介。 テーマとしては当社のMEMSデバイスを使ったウェアラブル機器のヘルスケア展開、みたいな話だったのですが、講演の中でオムロンの血圧計の歴史が出たんですね。 1973年に最初の家…

弱視(ロービジョン)を調べる

ちょっと興味があって、弱視(ロービジョン)について調べてみました。 弱視者の定義 弱視者、ロービジョンとは一体何かという定義ですが、いろいろと定義が揺れているようですが、大まかものとしては以下の通りです。 眼鏡やコンタクトレンズを使っても見る…

ベンチャーキャピタリストは育成できるか?

ベンチャーキャピタリストに必要なスキル・知識って非常に多岐に渡るなぁという実感があって、これって体系的に整理されているのかな?と調べていた中で、10年以上前のものですが経産省の調査・報告を見つけました。 ベンチャーキャピタリストの能力開発に資…

自己紹介

サマリー 東北大学経済学部卒業 大学在学中より同大発ベンチャー企業に参画 2009年に半導体ベンチャー企業入社 2013年に政府系ファンドの出資を受けた液晶パネル向けコントローラICベンチャーに参画。経営企画、サプライチェーン管理分野を担当 2015年より国…

はじめに

なぜ書くのか? VC(ベンチャーキャピタル)という仕事柄、インプットすることは非常に多いです。たくさんの人に会い、話を聞きますから、事業のこと、市場のこと、技術、競合、業界全体の話などなど、インプットすることは尽きません。並行して、関連する書…