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中庸への回帰

ベンチャーキャピタリスト/山家 創(やんべ そう)のブログです。

自己分析

ブログを継続できない自分。。

久しぶりにブログを更新します。「一週間で3記事更新する」ことを目標にブログを開設してまだ三か月。。早くも挫折です。
昔から三日坊主というか、飽き性で自分に甘い性格なので、物事の継続性がありません。

これは自分の「性格」なのか?

世の中には、自己分析や性格分析の手法・ツールがたくさんあります。
僕自身はこういう自己分析が好きで、いくつか試してはログを残しています。いつ測定するかが結構影響するので、ログを残しているんですね。

そこで、これまでのログを参考に、自分って一体どんな人間なんだっけ?ということをまとめてみたいと思います。

ストレングス・ファインダー

非常に有名な分析です。新刊(古本はダメ!)を購入すると分析できます。

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす

1. 収集心/Input

あなたは知りたがり屋です。あなたは物を収集します。あなたが収集するのは情報――言葉、事実、書籍、引用文――かもしれません。あるいは形のあるもの、例えば切手、野球カード、ぬいぐるみ、包装紙などかもしれません。集めるものが何であれ、あなたはそれに興味を引かれるから集めるのです。そしてあなたのような考え方の人は、いろいろなものに好奇心を覚えるのです。

2. コミュニケーション/Communication

あなたは説明すること、描写すること、進行役を務めること、人前で話すこと、書くことが好きです。これにはあなたのコミュニケーションという資質がよく現れています。アイデアはアイデアに過ぎません。事実は、その時々に起こったことに過ぎません。あなたは、それに命を吹き込み、活力を与え、刺激的で生き生きとしたものにしなければならないと感じます。そこであなたは、「単なる事実」を「物語」に転換させて、それを上手に語ります。単なる「アイデア」を取り上げ、イメージと具体例と比喩を使って生き生きとさせます。

3. 活発性/Activator

「いつ始めようか?」これはあなたの人生で繰り返される質問です。あなたは動き出したくてうずうずしています。分析が有用であるとか、ディベートや討論が貴重な洞察を生み出す場合があることをあなたは認めるかもしれませんが、心の奥深くでは、行動だけが有意義であると知っています。行動だけが何かを起こすことができるのです。行動だけが功績につながります。決断が下されると、あなたは行動を起こさずにはいられません。

4. 内省/Intellection

あなたは考えることが好きです。あなたは頭脳活動を好みます。あなたは脳を刺激し、縦横無尽に頭を働かせることが好きです。あなたが頭を働かせている方向は、例えば問題を解こうとしているのかもしれないし、アイデアを考え出そうとしているのかもしれないし、あるいは他の人の感情を理解しようとしているのかもしれません。何に集中しているかは、あなたの他の強みによるでしょう。

5. 着想/Ideation

あなたは着想に魅力を感じます。では、着想とは何でしょうか? 着想とは、ほとんどの出来事を最もうまく説明できる考え方です。あなたは複雑に見える表面の下に、なぜ物事はそうなっているかを説明する、的確で簡潔な考え方を発見すると嬉しくなります。着想とは結びつきです。あなたのような考え方を持つ人は、いつも結びつきを探しています。見た目には共通点のない現象が、何となく繋がりがありそうだと、あなたは好奇心をかき立てられるのです。


このストレングス・ファインダーを試してみたのは、もう10年ほど前です。今測定したら違う結果になっているかもしれませんが、大きくは変わらない気がします。

ストレングス・ファインダーには、4つの資質群にカテゴライズされる34種類の強みがありますが、自分でも特徴的だなと思うのは、影響力(活発性、コミュニケーション)と戦略的思考力(収集心、着想、内省)のみで、実行力人間関係構築力の強みが上位5つの中で一つもないことです。

もちろん第六番目に人間関係構築力系の要素が来るかもしれませんが、基本的には多くの人・グループをまとめて、何かを実行するというのは得意ではありません。一人で行動する方が気楽だし向いているかなと思う瞬間はありますね。
北方水滸伝だと魯智深が好き。

MBTI

ユングのタイプ論を基にした性格診断で、こちらも有名な分析ツールです。私は、16Personalitiesで診断してみました。

ENFP / "広報運動家

これは結構バラつきがあるのですが、最初に測定されたのがENFPでした。
海外サイトですので解釈が正しくない可能性もありますが、およそ以下のような強み・弱みです。

強み

1.好奇心/Curious

開かれた世界に出て物事を経験することを好みます。

2.観察の鋭い/Observant

好奇心を満たすためには一瞬たりとも見逃しません。

3.熱意とエネルギー/Energetic and Enthusiastic

新たなつながりやアイディアを発見し共有することに情熱を燃やします。

4.優れたコミュニケーター/Excellent Communicators

高い対人スキルを有し、どんな会話も楽しむことが出来ます。

5.リラックス/Know How to Relax

何もしないことが時に価値を生みます。

6.人気者/Very Popular and Friendly

順応性とおおらかさで多くの人間を惹きつけます。


弱み

1.実行力不足/Poor Practical Skills

アイディアを出し、人を巻き込んだ後の運営が苦手。

2.細かい作業が苦手/Find it Difficult to Focus

ルーティンや管理運営から逃げがち。

3.考えすぎる/Overthink Things

物事の裏側を考えすぎる。

4.ストレス耐性が低い/Get Stressed Easily

特に他者の感情に敏感すぎる。

5.感情的になる/Highly Emotional

ストレスや批判にさらされると感情的になる。

6.管理を嫌う/Independent to a Fault

管理を嫌い、独立心が強すぎる。

ストレングス・ファインダーとかなり近い要素が測定されました。
弱みの「実行力不足」とか、まさにそうですね。

VIA-IS

ポジティブ心理学の権威が作られたツールです。こちらから無料で診断できます。ストレングス・ファインダーに似ていますが、面白いのは24の要素を上位から順に全て測定できるということです。特に下位を見ることは、逆説的に自分の強みを知ることに繋がるかもしれませんね。

トップ5つ

1. 愛情(愛し愛される力)

人との親密性、特に互いに共感し合ったり、思いやったりする関係に重きを置く。人と親しむ。

2. 誠実さ [真情、正直さ]

真実を語る。自分を誠実に語る。偽りなく存在する。自分の気持ちと行動に対して責任を持つ。誠実さを強みとするあなたは、正直な人であり、真実を語るだけではなく、純粋に、真心をもって人生を生きています。あなたは地に足が着いており、偽りのない、まさしく「誠実な」人間です。

3. 好奇心 [興味関心、新奇探索傾向、経験への積極性]

今起きているあらゆる経験それ自体に興味を持ち、主題やテーマに対して興味深いと感じる。探求心を発揮して新しいことを発見することを好む。好奇心を強みとするあなたは、何事にも好奇心を抱きます。常に問いを持ち、あらゆる主題やテーマについて興味深く感じます。あなたは探求と発見を好む人です。

4. 寛容さ/慈悲心

過ちを犯した人をゆるす。人にやり直すチャンスを与える。決して復讐心を持たない。寛容さ慈悲心を強みとするあなたは、自分に対して過ちを犯した人をゆるします。あなたはいつも人にやり直すチャンスを与える人です。あなたという人間を導く信条は慈愛であり、復讐心ではありません。

5. 向学心

新しいスキルや知識体系を身につけることは、独学でも正式な教育による場合でも明らかに好奇心の強みに関係しているが、好奇心の枠に留まらず、既知の知識についても体系的に理解を深める傾向がある。向学心を強みとするあなたは、授業でも、あるいは独学でも、新しいことを学ぶのが大好きです。あなたは学校や博物館あるいは読書など、いつでもどこでも学ぶ機会を得るのが大好きな人です。

ストレングス・ファインダーでは人間関係構築力系にカテゴライズされそうな要素が上位に出ました。
好奇心や向学心は、ストレングス・ファインダーとも共通しそうです。

ボトム5つ

20. 思慮深さ[慎重さ]

注意深く選択する。不必要なリスクは決してとらない。後悔するような言動はとらない。

21. 感謝

自分や周りに起こった良い出来事に目を向け、それに感謝する心を持つ。そして、感謝の気持ちを表す時間を持つ。

22. リーダーシップ(グループへの動機付けと調和の形成)

自分が属するグループが物事を達成できるように力づけると同時に、グループ内で良い人間関係が保たれるように尽力する。グループのメンバーが活動しやすいように支援し、実現できるように動く。

23. 自律心[自制心]

自分の気持ちや振る舞いをコントロールする。規律正しい。自分の食欲や感情をコントロールする。

24. 審美眼(美と卓越性に価値をおく)[畏敬、驚嘆、崇高]

人生のあらゆる領域、つまり自然から芸術、数学、科学、日常の経験に至るまで、そこに美や、卓越性、あるいは熟練の技を見出し、それらの真価を認める人。

かなり当てはまりますね。。感情はコントロール出来ているつもりですが、リーダーシップとか苦手ですね。

まとめ

僕の得意なこと

覚えやすいように3つに集約すると、

①新しいことを探索し、発見し、学ぶこと

キーワード:収集心、好奇心、向学心

②人に説明し、語り、愛と誠実さをもって接すること

キーワード:コミュニケーション、コミュニケーター、リラックス、順応性、愛情、誠実さ、寛容さ

③考えるだけでなく、行動すること、やってみること

キーワード:内省、着想、観察力、活発性、熱意、エネルギー


こんな感じでしょうか。なんか凄くいい感じにまとまりました(笑)

高校時代に、教師か精神科医を目指そうかなぁと思った時期があって、結局は「向いてないな」と思って違う道へ進むわけですが、なぜ向いてないかというと、そこまで自分は「利他」ではないと思ったからです。
いわゆる無償の愛のような懐の深さは自分にはなくて、もう少し「利己」の興味関心、ワクワク感みたいなものを追求していきたい。

この点は、上記3つに追加して自分自身に思うところです。

VCにどう活かすか?

誘導尋問でも何でもないのですが、僕の得意なことを見ていると、改めて今の仕事をやっていてよかったなぁと思いますね。
接するものは新しい技術や事業だらけですし、多くの経営者・技術者と関わりますし、コンサルタントのような分析で終わらないアクションまで関わる。利他であることが利己に繋がる。キャピタリストはリーダーというより一匹狼で(笑)
まさに自分の得意なことを活かせる環境だなと思います。

自分の強みを活かすというよりも、強化する方が大切だなと再認識しました。

・起業家や技術者に欠けているピースは、自分が補うべく学ぶ。
・もっともっと、好き嫌いせずに、色んな人に会いに行く、話かけてみる。
・コミュニケーションを越えた、起業家や技術者との人間関係を築く。

これらは決して資格を勉強すれば身に付くものではなくて、自らの意識と工夫で習得するものだろうと思います。
来年も頑張るぞー。

研究開発型ベンチャーこそプロモーションが重要という話。

「研究開発型ベンチャー」と聞いて、最初に思い浮かぶ会社はどこか?

こう聞かれて、さて皆さんは何と答えるでしょうか?

僕は、慶応義塾大発ベンチャーのスパイバー社を思い浮かべました。

www.spiber.jp

人工合成クモ糸を繊維として活用しようとする当社は、「THE NORTH FACE」ブランドで有名なゴールドウィン社と「MOON PARKA」を発表。最近では、LEXUSのコンセプトシートに人工合成クモ糸が採用されたと発表しましたね。

頭に浮かぶ = 「研究開発型」のイメージ

では、なぜ僕の頭にスパイバー社が思い浮かぶのか?

当社が優れた技術を持っているから。
当社の事業に成長性を感じるから。
当社の経営者がカリスマ的であるから。

僕にとってはどれも正解ではありません。僕の答えは「先進的でカッコいいから」です。ホームページを見れば、そのカッコ良さが分かります。

「研究開発型」もしくは「研究開発型ベンチャー」の定義はなんでしょうか。
おそらく、正確な定義は存在していません。
では、「研究開発」とはなにか。技術を生み出すプロセスですよね。
生み出すとは、つまり新しい(先進的)ということです。

「研究開発型ベンチャー」 = 新しい(先進的な)ベンチャー企業だと僕の脳みそがイメージして、そのイメージに一番近いのがスパイバー社だった。そんな感覚に近いと思うんです。

技術だけでは、仲間は集まらない

ベンチャー企業の課題は、突き詰めれば「リソース不足」です。例えば金銭的なリソースの不足を補う手段が、VCからの資金調達なわけですね。

リソース不足を補うには、ベンチャー企業だけではなくて仲間が必要です。
共同研究、販売提携、採用など、自社だけではない他社(他者)に仲間になってもらう必要がある。

では、ベンチャー企業の「技術」だけで、あなたは仲間になるでしょうか?
お金や自分の時間を掛けよう(分けよう)と思うでしょうか?
仮に、その「技術」が世界一であったとして、ダサいロゴマークに読みづらいウェブサイトであったならどうでしょうか?

体感として、研究開発型ベンチャーの多くは技術者のみで構成されています。
彼らの仕事は技術を生み出すことであって、その素晴らしさを拡げる活動には長けていない。
ややもすれば、その活動を卑下することすらあり得る。しかし、それでは絶対に仲間は集まらないわけです。

乱暴でもブチ上げる

嘘をつくのはいけませんが、大風呂敷を拡げることで仲間を集める。
そのためにプロモーションにお金を掛ける。
ゲームやアプリ業界は資金調達のほとんどをテレビCMなど広告宣伝費に投じると聞きますが、乱暴な言い方をすれば研究開発型ベンチャーこそ、そうした資金の使い方が必要なのかもしれません。

「国のために死ねるか(文春新書)」

まず感想

読後感というんでしょうか、読み終わったあとにぼんやり頭をよぎるものが普通の新書とは違う感じです。 通常の新書だと、「役に立った」とか「自分の知らない知識を得られた」とか「ほとんど知っている内容だった」という感想が一般的だと思いますが、本書は「知ってはいけない世界を知ってしまった」に近いです。

日体大を卒業して自衛隊になる、ということなら十分あり得る経歴ですが、特殊部隊の創設者であったり、父親が戦争中に某国総統の暗殺命令を受けて、それを理由に終戦後も毎週射撃訓練をしていたり、自衛隊を退職してミンダナオ島で謎の弟子と命がけのトレーニングをしていたり、という筆者のバックボーンを垣間みると、マンガの世界か?と同時に、なんか見てはいけないものを見てしまったような気分になります。

「国家の意思」

本書は読者によって様々な見方が出来ると思います。軍事論はもちろん、歴史観であったり、組織論やコミュニケーション論であったり。 で、僕がどう見たかというと、「国家の意思」って何だろうなと。

自分たちの国家には、意思が存在しなかった。

私もかつて公務に就いていたので判るつもりだが、これほど寂しく、虚しく、悲しい現実はない。

これは2010年に起こった、現職の海上保安官尖閣諸島漁船衝突事件の映像を動画投稿サイトにアップして問題となったニュースに対する、筆者の記載です。

普通のサラリーマンで、「国家の意思」を考えることって、まず無いと思うんです。そもそも国家というモノに対して、寂しさや虚しさを感じること自体が少ないですよね。その点、筆者のこの意見は「あぁ、自衛隊の人って、こういう想いであのニュースを見ていたかもしれないな」というのが新鮮でした。

で、この「国家の意思」を僕のような一般人がどこで意識できるかと言えば、政治であり、外交であり、選挙なわけです。本書の帯に「改憲論議の前に必読の書」とあるように、憲法も国家の意思と呼べるかもしれません。

そこで例えば、「9条改正の論点って何だっけ?いまの日本の意思って何だっけ?」という質問に答えられる人は、自分も含めておそらく多くないでしょう。

「日本人は自己主張が足りない」というのはスポーツ界だったりビジネス界だったりでよく言われることですが、そもそも日本人の住む日本という国の主張を理解出来ている人間がどれだけいるか、という問題と近からず遠からずなのかもしれませんね。

ベンチャーキャピタリストって、別に群れてるわけじゃないですよね?

ベンチャーキャピタリストに求められる要件(経験、スキルなど)があるとすれば、その一つに「人脈・ネットワーク」をあげる関係者は多いのではないでしょうか。投資先であるベンチャー企業のDDやベンチャー支援において、その業界や技術に専門性を有する人脈や、ベンチャー企業のチームに不足するメンバーを送り出せるネットワークが大事だというのは、日々の業務において痛感するところです。
それゆえに、ベンチャーキャピタリスト同士の横のつながりが大事だということも異論ありません。

ただ、一つ言わせてください。

キャピタリスト同士で群れ過ぎじゃないでしょうか?

私のような駆け出しぺーぺーのキャピタリストが何を生意気な、というお叱りは最もです。別に群れているわけではなく、純粋にキャピタリスト同士の交流の場があるのは大事なことです。

ただ、キャピタリストを集めた勉強会の場で、セミナー講師もいらっしゃる場で、ぺちゃくちゃと講義・講演中に雑談するのは、いかがなものでしょうか。
おそらく著名なキャピタリストであられたので、講義を受けるまでもない専門的な知識があって、退屈だったのかもしれません。
久しぶりにあったキャピタリスト同士に交流をされていたのかもしれません。

ただ、マナーが無さすぎではないでしょうか?

仮に僕がベンチャーキャピタリストを目指す学生としてあの場にいたならば、「ベンチャーキャピタリストってチャラチャラしてダサい」と思ったでしょう。一握りのマナー違反で、VC業界を盛り上げていこうという場に水を差すのはいかがなものでしょうか。

人脈と群れることは違うと思います。
ネットワーキングとマナー違反は別次元です。

自戒として。

ベンチャーキャピタリストに求められる意思決定とは?

先日、米ベンチャーのセラノスに関して、シリコンバレーの内情をよくご存知な渡辺千賀さんの記事を拝読しました。(お会いしたことはありませんが。。)

非常に参考になり、いろいろ考えることがあったのでまとめます。 

キャピタリストによるリファレンス

一般的なVCのディールフローとして、ソーシングからデューデリジェンスまでに、第三者(ベンチャーでもなくVCでもない)にリファレンスとしてインタビューを実施することが多いです。

例えば、その技術領域の専門家や顧客(候補)へのヒヤリングなどです。VCは横の繋がりが強いですから、他のキャピタリストへのリファレンスもあるかもしれません。

もちろん、リファレンスで全ての投資判断がなされるわけではありませんが、「良いリファレンス」を取れるかどうかは、キャピタリストの人脈形成含めて重要です。

但し、ここで注目すべきは、そのリファレンス自体を疑えるかどうかかなと。

つまり、今回のヘリオスで言われているのは、オラクルCEOのラリー・エリソンを始めとする著名人が同社に投資を実行したことによって、このリファレンス先が非常に充実していた(というか充実しているように見えた)ために、多くの投資家が実体のない技術に700億円もの金をつぎ込んでしまったわけです。ブランド名だけに価値を見出す買い物と似ているかもしれません。

最後の投資判断は主観

渡辺さんが指摘している重要なポイントは客観的な意見ではなく主観で投資すること」だと思います。リファレンス=客観的なデータ・意見が一般的なVCで重要視されると述べながら矛盾していますが、リファレンス先がすでにベンチャーに対して一定のバイアスが掛かっている(特に共同研究先などベンチャーWin-Winな関係の)場合には特に注意が必要ですし、どんなにリファレンスを取ったところで、最後の投資判断はキャピタリスト本人なわけです。

キャピタリスト本人のバイアス

これはキャピタリストとしての経験値によるのかもしれませんが、私のように経験の浅い人間はどうしても「投資機会を逃したくない」、すなわち「投資する」方にバイアスが掛かるのではないでしょうか。ベンチャーキャピタリストの仕事は投資して初めてスタートするわけで、そのスタート地点は沢山あった方がいいですよね。ファンドの情勢が悪くて案件が限られる場合も同じようなバイアスが掛かりそうです。

投資しないという意思決定

このバイアスを排除して、いかにフラットな意思決定が出来るか。これは突き詰めると「投資しない」という意思決定が出来るかどうか。今回のヘリオスを失敗とするならば、当社に手を出さなかったセコイヤやアンドリーセン・ホロウィッツなどの目利きは、その点においてやっぱり凄いわけです。「投資しない」という意思決定がある種当たったわけですから。

「投資しなかった時に後悔するかどうか」

目の前にいるベンチャー企業がこれから大きく羽ばたくとして、自分がそこに居合わせなかったことに後悔するかどうか。拙くシンプルですが、僕自身はこれを大事にしていこうと思います。

 

人間ドックを調べる

予防医療として人間ドックをもっと普及、進化させなければいけないなと個人的に関心を持ってるのですが、じゃあ人間ドックの現状ってどうなの?を調べてみました。

人間ドックの現況‐2015年‐

日本人間ドック学会が毎年発表している「人間ドックの現況」について最新データを確認してみます。トピックとしては以下かと。

  • 国内の人間ドック指定病院、協力施設、機能評価認定施設数は約720施設。前年と施設数はほぼ変わっていない。
  • 人間ドックの総受診者数は316万人。その内、60歳未満が75%。特に40~50代が63%。
  • 統計上1984年から始まった人間ドックだが、最近の受診者数はほぼ頭打ち。
  • 最新の人口統計によると30才以上が約9200万人なので、そもそも人間ドックの受診率って少ない(3~4%くらい)。
  • 人間ドックで発見した臓器別ガン症例数のトップは1位:胃(2,048例)、2位:大腸(1,493例)、3位:肺(646例)
  • 年齢別にみた胃がんおよび大腸がんの発見率は、全受診者数300万人に対して発見胃がん約2000(0.06%)、発見大腸がん約1500(0.05%)

気になるポイント

  • オプションで胃カメラや大腸カメラを受診している人がどれくらいの人数なのか
  • オプションで胃カメラや大腸カメラを受診した場合の胃がん、大腸がん発見率
  • あるいは上記はすでに統計に含まれているのか
  • 人間ドックに限らずがん検診などの統計はどうか

がん検診については、2016年4月から内視鏡検査(胃カメラ)が追加されるようです。バリウム検査が苦手な人に対して、内視鏡による受診率向上が期待されているようですが、「オエッ」とする感じはどちらも変わらなそうですね。。鼻から導入する径鼻内視鏡に期待というところでしょうか。

個人的には、人間ドックのオプションを安価に、より低侵襲なものを提供することでがん発見率の向上に寄与出来ないかと。
それによって人間ドック受診者数を増やして、健康社会を実現するみたいなストーリーを考え中です。

30歳を過ぎて自分の性格は変えられるのか?

皆さんも「自分の○○な性格を変えたい」と思ったことがあるのではないでしょうか。
例えば、僕ならばこういう性格を変えたい。

  • 議論や揉め事を避ける性格
  • 率直な物言いを避ける性格
  • 他人に遠慮がちな性格
  • 他人に嫌われることを避ける性格

などなど。

30歳を過ぎて、自分の性格は変えられるのでしょうか?

言うまでもなく、これは簡単ではないでしょう。「三つ子の魂百まで」とはよく言ったもので、ましてや30年間も身を置いた環境下で育った(育てられた)人間の性格というのは、いつのタイミングからか「個性」と呼ばれ始めて、変える/変えないの領域からは切り離されていきます。

「変える」よりも「上手く付き合う」に近い

スポーツの世界にメンタルトレーナーがいるように、あるいはビジネスの世界でコーチングがあるように、性格は「変える」よりも「上手く付き合う」ことが大事ではないかと。
僕は性格診断のようなものが好きです。詳しくは別の機会に触れたいと思いますが、ストレングス・ファインダーやMBTI、VIA-ISなど過去の診断結果をストックして、定期的に見直したりしています。複数のツールでやってみると分かるのですが、自分の診断結果というのは、一定の共通項があります。
例えば、僕であれば以下のようなものです。

  • 規律よりも柔軟にいろいろやっていきたい
  • 論理よりも感情とか道義で動きがち
  • ルーティンとか超嫌い
  • 計画よりも行動
  • 調和とか共感を重んじる

で、こうした自分の性格は、仕事においては上手く付き合わなければいけないときがあるんですね。
例えば僕はベンチャーキャピタリストですから、

  • 社長が感情的で社員が付いてこなければ困る
  • ルーティンワークも大事
  • 事業計画も必要

というように、割と自分の性格とは真逆のことを実行する、もしくはベンチャー企業に実行するよう諭さなければならない立場のわけです。
これを「自分の性格には合っていないから、この仕事を辞めよう」と割り切ってしまうのも一つだと思うのですが、職業と自己の性格が完璧にマッチするということは、まぁ感覚的にあり得ないわけです。

上手く付き合う努力をしよう

最近TVでマインドフルネスの特集を見たんですが、その肝は「ストレスを感じている自己に気づくこと」でした。
自分の性格と上手く付き合うことも、これと同じではないでしょうか。

変えたいと思う自分の性格が垣間見えたときに、まずそれに気づくこと。気づいたら、少しでもそれを修正すること。
こういう努力が、仕事における自己実現には大切な気がします。